特定不妊治療費助成制度認定施設
TEL 0235-22-8418

日本生殖医学会の声明に関する当院の方針

COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大については、不妊治療に通っていただいている患者様やご家族の方にいろいろ御心配をおかけして誠に申し訳ありません。またこの度、日本生殖医学会より4月1日に次のような要旨の声明が発信されました。
1)COVID-19の母体から胎児への感染や、妊婦の感染で重症化する可能性は不明であるが、重症化する可能性が考えられる。
2)不妊治療で妊娠した場合に、その治療とは無関係に、COVID-19に感染した場合の治療方法が確立されていないため、治療が困難である。
3)以上のことより、体外受精は全胚凍結を推奨し、人工授精や胚移植は、COVID-19に対するワクチンや治療薬ができるまで延期することが望ましい。
この様な声明が、学会に所属している医師や一般の報道機関に同時に発信されました。不妊治療で受診している患者様には本当に驚かれたこととお詫び申し上げます。
そこで当院としましては、県内の不妊症を治療している病院や、東北地方の不妊症専門病院の方針を参考にして、次のような方針で当分の間、診療することと致しました。
患者様におかれましては、ご理解頂きますようお願い申し上げます。

1・当院ではできるだけ、今まで通り診療を行いたいと思います。

その理由としては、

① 患者様には年齢や仕事、経済的な個々の事情があります。一律にその治療を無期限に延期することは、通院している患者様の利益にならないと思われます。

② 当院はこれまでも、原則患者様の希望に沿った、治療を行うことを基本方針としてきました。今後の治療に不安を感じられる患者様については、医師、看護師に相談して頂き、個別に治療方針を決定いたします。

③ 当院では体外受精はこれまでも採卵後の胚を全胚凍結することを基本とさせていただいております。したがって、胚移植については、患者様のご希望により、移植時期を決めておりますので、移植の延期をご希望の場合は遠慮なくご相談ください。

2. また今後も院内や職員の感染防止については別記のように細心の注意を払って対応していきます。

3. 以上のように生殖医学会の声明内容を尊重しながらも、当院では特定の不妊治療行為を一律に中止、延期することはせず、患者様の置かれた状況や希望に沿いながら方針を決めてまいりますので、その都度担当医やスタッフにご相談ください。

4. なお、万が一、COVID-19感染症拡大により診療継続が困難になった場合は、すべての診療を中止する可能性がございます。それまでにかかった治療費につきましては、申し訳ありませんが、患者様ご負担いただくことになる場合もありますので、あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。

令和2年4月8日 すこやかレディースクリニック 斎藤 憲康